製作委員会の仕組みとその問題点【まとめ】

「「諸悪の根源は製作委員会」ってホント? アニメ制作における委員会の役割を制作会社と日本動画協会に聞いた」という記事を読みました。

記事はこちらからどうぞ → http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1706/18/news001.html

あまり製作委員会側の記事を読んだことがなかったので、とても勉強になりました。

忘れないうちに基本的な仕組みについてまとめておきたいと思います。

スポンサーリンク
ピエロ広告ーレクタングル大

製作委員会の語る製作委員会の仕組み

忘れないうちに書いておきたいと思います。

まずは基本的な仕組みから。

製作委員会の仕組み

製作委員会とは、複数の会社がお金を出し合って、リスクを小さくしながら作品を作る仕組みのこと。

会社はお金を出して製作委員会に参加することで、その作品に関する権利(例えば、おもちゃメーカーはグッズの制作権など)を得ることができる。

参加した会社は、出資して得た権利を運用して利益を得るだけでなく、製作委員会から出資した比率に応じてプロジェクトの利益を受け取ることができる。

製作委員会は会社が増えれば増えるほど、分散するのでコケたときのダメージは少なくなるが、ヒットしたときのリターンも分散するので少なくなる。

また、事務処理も煩雑化するので、多ければいいというものではない。

製作委員会の中心となる会社は主幹事会社と呼ばれ、お金的にプロジェクトの責任を取る。

主幹事会社は各会社との調整能力や資金力が求められる。

製作委員会を構成する主な会社とその役割

主な会社 主な役割 代表的な会社 備考
ビデオメーカー パッケージ制作
版権管理
アニプレックス
バンダイビジュアル
主幹事会社
映画会社 配給
版権管理
東映
東宝
主幹事会社
広告代理店 広告業務 電通
博報堂
出版社 原作提供 講談社
角川書店
玩具メーカー グッズ制作 バンダイ
タカラトミー
アニメ制作会社 アニメ制作 A-1pictures
京都アニメーション
放送局 放送 テレビ東京
TOKYO MX

製作委員会が支払うお金の内訳

番組提供費:非公開

宣伝費:1000万

制作費:1億9500万円(1話あたり1500万×13話)

総額:2億500万円+番組提供費

そもそもの問題が見えてくる

話によると、制作費の中抜き、ということはなく(あくまでも製作委員会側のお話なので、真偽のほどは不明)きちんと制作費は払われているとのこと。

それなのに、ほとんどのアニメ制作会社は赤字を垂れ流し、自転車操業をしている現実がある。

つまり、どうしてアニメーターの労働環境が改善しないかというと、制作費がそもそも足りない、ということになりますよね。

これはとても深刻です。

もし、原因がよく言われるように、中抜きにあるのだとしたら、中抜きがなくなればきちんとお金が回ってくる仕組みになっているので、すぐに改善することが可能です。

しかし、きちんとお金が回ってきているのに、そもそも足りない、ということになると致命的です。

なぜなら、はじめからビジネスモデルが崩壊しているからです。

これでは、どんなに頑張ったところで業績は上がるはずもなく、アニメーターにお金が回るはずがありません。

なので、アニメ制作会社は何とか制作以外でもお金を稼ごうと苦心していますが、これはなかなか難しいでしょう。

なぜなら、アニメ制作のほかにお金を稼げるようなビジネスのノウハウを持っている制作会社は少ないからです。

制作会社がアニメ制作のほかに手を出せるとすると、製作委員会に出資をして、作品がヒットしたときにキャッシュバックを狙うことくらいしかありません。

しかし、資金力のない制作会社は大手企業のように出資できるわけがなく、売れたとしても微々たるお金しか入ってこない現実です。

しかも、アニメは10本のうち1本しか当たりません。

成功する確率は10%。

どれがヒットするかなんてわからないから、完全にギャンブルです。

仕事ではなく、ギャンブル。

制作会社にとってはリスクしかないと言えるでしょう。

出資が失敗すればつぶれるし、成功しても微々たるお金しか入ってこない。

しかし、だからと言って制作だけに絞ると首が回らなくなるので、出資せざるを得ない。

ジリ貧ですね。

これでは倒産する会社が増えるわけです。

これは業界全体の問題ですね。

業界全体で価格交渉をしていく必要があるでしょう。

基本的に自転車操業なので、仕事を安請け合いするという負のスパイラルに陥っている感があります。

仕事がほしいからと目先の利益にとらわれず、長い目で見ていく姿勢が業界全体で求められると私は思います。

まとめ

まー色々と書いてきましたが、結局何が言いたかったかというと、

詰み

ってことです。

この業界もなかなかに攻めた業界ですよね。

なんで安く作ろうとするんでしょうね。

お金をかけないといいものはできないように思うのですが。

制作費を上げれば、いい作品が作れる。

制作費を上げることで、どうしようもない作品が減る。

個人的にはいいことづくめだと思うんですがね。

長い目で考えてほしいものです。

アニメは文化だと言うのなら。

スポンサーリンク
ピエロ広告ーレクタングル大
ピエロ広告ーレクタングル大

フォローする