衝撃的なニュースがありましたね。
囲碁のトッププロ棋士を圧倒した「AlphaGo Master」に勝った強者が現れたんですって。
もちろん人間じゃないです。
AIです。
「AlphaGo Zero」
「AlphaGo Master」に勝ったのは、もちろんDeepMind社が開発した新型囲碁AI「AlphaGo Zero」です。
今回、何がすごいというと、過去の試合データを使っていない、というところです。
これは衝撃的ですよね。
一体どうやって強くなったかと言うと、自己対局を繰り返して強くなったんですって。
囲碁のルール以外をいっさい与えず、強化学習式で自分自身と対戦を行わせたんだそうです。
その結果、
・はじめ:初心者のような対局を繰り返す
・3日目:韓国のプロ棋士・李世ドル氏を破った初代AlphaGoに100戦100勝
・40日目:世界最強棋士、柯潔(カ・ケツ)九段を破った「AlphaGo Master」に完勝
・・・
おかしくないですか?
成長速度が異常なんですが・・・
圧倒的とはまさにこのことですね。
3日間やればプロに勝てる。
信じられません・・・
革命だと思う
私は正直このニュースを見て、震えました。
逢いたくて震えたわけじゃないです。
少し話がそれましたが、なぜ驚いたかというと、今回のものは今までのものと決定的に違うところがあるからです。
それは、囲碁のルール以外の情報を入れていないところです。
いままでは、人間が積み上げてきた棋譜や、コンピューター同士の棋譜などをコンピューターに読み込ませて学習させていましたが、今回はそれをやっていないのです。
つまり、「AlphaGo Zero」はお手本となる教材なしに強くなったということです。
基本ルールのみ知っている状態で、そこからは膨大な自分自身の対局データを自分で判断して分析し、最良の手を選択できるように進化したわけですからね。
定石や、形成の評価基準等もまったくないまま独自の判断基準を進化させていった結果、今までの棋譜を読み込ませるなどした囲碁AIに勝ってしまった。
つまり、40日で囲碁の歴史を越えたということです。
これはすごいことだと思いませんか。
しかし同時に残念ながら、知識を持つものが知識を持たざるものに負けてしまった、という事実が生まれてしまいました。
どういうことかというと、「知識」、つまり人間が積み上げてきた定石や形成の評価基準などが、役に立たないどころか、進化の障害になっている可能性すら考えられるということです。
人間が今まで積み上げてきたものは正しくなかった可能性が生まれてしまったわけですね。
私は専門家でないので詳しいことはわかりませんが、様々な記事を読んだ限りではこのように考えることができるなと思ったのです。
いままで正解だと信じられてきたことが、あっという間に崩壊する。
本当にすごいなと思いました。
私は前から、人間とAIって何が違うんだろうと、よく考えているのですが、今回の一件でさらに考えさせられました。
今後のAIの進化の方向性を導く革命的な実験だったと個人的には思っています。
今後が楽しみです。
まとめ
まー色々と書いてきましたが、結局何が言いたかったかというと、
法整備、早く
ってことです。
AIの進化のスピードは人間の認識をはるかに超えています。
だから、今のうちにやっておくべきだと思うんです。
まーそもそもAIさんに、現状の社会システムは頭悪いからやめた方がいいよ、と言われる可能性もあるので難しいところですがね。
今後はどのように進化をしていくのでしょうか。
過渡期ですね。
まさに過渡期です。
DeepMind社、魅力的な会社です。
こんな革命的な会社で働きたいものですね。