最近、アニメーションレーベル「DMM pictures」が「プロダクト・プレイスメント」事業を開始したそうです。
「プロダクト・プレイスメント」とは、作品の中に広告商品を登場させる宣伝手法です。
例えば、車をアニメの中で走らせるときに、実際に存在する特定のメーカーの車を登場させることで、その車の宣伝を自然にするというわけです。
宣伝としては非常に効果的な気もしますが、これってどうなんですかね?
「リアル」との境界線
「プロダクト・プレイスメント」は以前からドラマなどではよく使われている手法みたいですね。
私は「逃げ恥」での使い方が印象に残っています。
ガッキーがかわいかったからとかじゃないですよ?
本当ですよ?
と、まぁそんな感じで実写の作品では、スポンサーの商品を劇中に登場させるシーンはよく見ます。
しかしながら、アニメはどうなんだという話が私の中であるわけです。
つまり、現実との距離感の問題ですね。
ドラマなどは、映像的にも内容的にも現実との距離感がとても近く、商品が入ってきても違和感なく(スポンサーの商品宣伝してるなーとわかりますが)見ることができますが、アニメってどうなのかなーと思うわけです。
三次元って、基本的にすべてがフィクションじゃないですか。
次元が一つ違うわけなんでそれは当然だと思うわけですが、その分現実との距離が開いてるってことだと思うんですよね。
なんで、そこを少し気にしてもらいたいなーと思ったりしました。
作品の世界観を大事にしてほしい
例えば、「プロダクト・プレイスメント」でうまくお金が稼げるようになったとするじゃないですか。
そうすると、お金が稼げるからとりあえずそれっぽく商品でも入れとく?
みたいな感じにならないでほしいなーと。
作品を大事にしてほしいなーと思うわけです。
もちろんお金は大事です。
生活がかかってますからね。
制作者にきちんとお金が入るのはとても大切なことだと理解しています。
しかし、見る側としてはアニメというフィクションの世界に没入して楽しみたいときもあったりするわけです。
そんなときに、身近な商品だったり、会社だったりを目にすると急に現実に引き戻されてしまって冷めちゃうんですよね。
冷めない作品ももちろんありますよ?
リアルな現実に近い作品だったらいいかっていうとそんなことはなくて、フィクションの強い作品は冷めるとか、そんなことはないんですよね、これが。
本当に作品に依存すると思うのです。
作品の世界観やテンション、空気感に大きく左右されるなと思いますね。
もし、今後「プロダクト・プレイスメント」が本格的にアニメに導入されていって、どんな作品にも基本入れてお金を稼ぎましょうってならないでほしいなー思うんですよね。
そこってバランス難しいなーと思ったのでした。
まとめ
まー色々と書いてきましたが、結局何が言いたかったかというと、
質感
ってことです。
いい作品って質感がありますよね。
何言ってるかわからないと思うんですが、私的にはあるんですよね。
それって絶妙なバランスなんです。
そこをお金のために崩さないでほしいなーと思ったり。
お金を稼がないといけないことはわかっていますが、そういう作品は長い目で見たら確実に入れない方がお金が入ってくると思うんですよ。
なんで、長期的な目線を持って、シンプルに決断をしてほしいなーと思いました。
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