アニメーション制作会社の業績動向が出たようです。
アニメーション業界は第4次アニメブーム到来と言われるように最近非常に好調みたいですが、実際にアニメを制作しているアニメ制作会社の業績はどうなんでしょうかね?
軽くまとめてみましたよ。
アニメーション制作会社の業績動向(2018)
■全体としては増収増益(2017年決算)
アニメーション制作業88社の2017年(2017年1月期-2017年12月期)の売上高合計は1428億7000万円(前年比7.1%増)で2015年から2年連続で増収を維持。
当期利益の合計は125億6000万円(同26.2%増)で、全体では増収増益。
増収増益の要因は、アニメーション制作本数の増加が寄与しているとみられる。■売上高推移
・「増収企業」:43社(構成比48.8%)
・「減収企業」:29社(同32.9%)
・横ばい:16社(同18.1%)■利益推移
・「増益」:27社(構成比48.2%)
・「減益」:25社(同44.6%)
・横ばい:4社(同7.2%)■アニメーション制作業88社の売上高別構成比
・1億円以上5億円未満:31社(構成比35.2%)
・1億円未満:27社(同30.6%)
・10億円以上50億円未満:17社(同19.3%)
・100億円以上(同5.6%)■格差の拡大
社数の構成比では5.6%しかない100億円以上の5社が、売上高の6割(構成比64.4%)を占めており大手と中小、元請けと下請けとの格差が拡大している現状。
※ 調査対象の「アニメーション制作業」は、総務省「日本標準産業分類」に準拠した「TSR業種コード」に基づき、決算非公開企業を除くアニメーション制作業88社。
引用:東京商工リサーチ
実に面白い
88社以上は確実にあるので、どこまで正確かは少し疑問の残るところではありますが、かなり有益なデータかと思います。
個人的に一番いい情報だと思ったのが、格差の拡大ですね。
アニメーション業界はただでさえ低賃金長時間労働が問題になっているのに、これ以上格差が拡大したら大変なことになるんじゃないかなと思いました。
大手の会社がきちんとコストコントロールをしてくれれば問題ないかと思いますが、この業界にそのような考えがあるかどうか怪しいので、どんどん会社が減っていくんじゃないかなと思いましたね。
まー個人的には実はこの流れに賛成でして。
きちんとした労働環境で従業員を働かせることのできない企業は淘汰されてなくなるべきだと思うんですよね。
それが業界の発展、アニメ文化の発展につながると思うので。
きちんと体力のある会社がきちんとお金を投資して、いいものを作っていく。
そういう取り組みこそ、今後必要だと思いますし、世界で通用するコンテンツになると思うんです。
もちろん、お金をかければいいものになるというわけではありません。
かけるところにお金をかけていくことが大事だと思うんですよね。
アニメで言えば、一番大事なのはクリエイター、アニメーターです。
アニメーターこそ、アニメをアニメたらしめている存在だと思うので、そこにきちんと投資をしていく姿勢が今後求められていくのではないかと思っています。
今は第4次アニメブームなんて言われていますが、一過性のもので終わらないように、きちんと継続して盛り上がっていってほしいなと、素人ながら思ったのでした。
まとめ
まー色々と書いてきましたが、結局何が言いたかったかというと、
いいアニメが好き
ってことです。
やっぱりクオリティの高いアニメ見たいですよね。
見ていてドキドキ、わくわくするようなそういう作品を見たいです。
やっぱりそういう作品を生み出しやすい環境づくりというか、そういうものを企業側では取り組んでほしいなと思うんですよね。
世界中にファンがいるアニメというコンテンツを、日本の文化として今後も大切に守ってもらえたらうれしいなと思ったりしたのでした。
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