急に話を振られると、テンパってしまいませんか?
私はしどろもどろになって何を言っているのかわからなくなる、非常に悲しいタイプの人間だったりします・・・
なんと、そんなときに人間は無意識のうちに、社会的に望ましい内容を回答するらしいですよ。
人間って面白い。
回答時間が短いと、正直な回答をしない?
質問に迅速かつ衝動的に回答するように求められると、人々は正直な回答よりも社会的に望ましい回答をする傾向がある、ということがわかった。
被験者には回答するのに11秒未満、または11秒以上かかるように指定された状態で、「はい」または「いいえ」で回答できる10個の単純なテストを行った。
その結果、回答を速く求められたグループは社会的に望ましい回答をする可能性が高く、時間制限を与えられていない人はそうする可能性が低いということがわかった。
次に、研究者たちは被験者の自身の道徳に対する自己評価が回答にどの程度影響するかを調べる実験を行った。
道徳への意識が高い被験者と意識の低い被験者が、どの程度回答の調整をするかということを調べるためである。
実験の結果、道徳への意識が高い被験者は、当然のように社会性の高い回答を行ったが、意識の低い被験者も社会性の高い回答を行うことがわかった。
つまり、時間のプレッシャーがあると、人の本性を引き出すことができなくなってしまうということである。
「心理学的研究の長い定番である「考えずに素早く答える」方法は多くの実験で使用されてきたが、それは人々があなたに嘘をつき、あなたが聞きたいと思うことを伝えてきたのかもしれない。もしかしたら「すぐに答える」手法を使用してきた多くの調査結果の解釈を再検討する必要があるのではないか。」と研究者は言った。
引用:Association for Psychological Science. “Under time pressure, people tell us what we want to hear.” ScienceDaily. ScienceDaily, 11 October 2019. <www.sciencedaily.com/releases/2019/10/191011112242.htm>.
咄嗟の反応が本性ではないのかも
要約すると・・・
・回答までの時間が短いと、人間は社会性の高い回答をする傾向がある
・道徳への意識が低い人でも、社会性の高い回答をする
・回答までの時間が短いと、その人の本当に考えてることは引き出せない
なるほどー
面白いですね・・・
私のイメージだと、とっさに聞かれた時の反応がその人の素直な反応な感じがするんですが、そんなことないんですね。
むしろ、取り繕ったものが出てきてしまうと。
研究者は、 咄嗟に対応する場合は、人の合理的なマインドが制約している心の表層的な部分が出てくるのではないか、という仮定のもとこの実験を行ったらしいです。
なるほど、言われてみればたしかに。
負荷を軽減するためのテンプレを、省エネ機能を心と脳は持っているのかもしれません。
一種の反射のようなものなのでしょうか。
専門家ではないので詳しくわかりませんが、集団の中で生きている社会性が重要な人間という生き物にとって、咄嗟の判断で社会性に価値を置いた発言をするのは、一種の防衛本能的なものなのかもしれませんね。
もしそこで何かやらかしてしまったら、集団から隔離されて生活していくことができなくなってしまいますもんね。
祖先からの遺伝なのか、現代社会になって会得した能力なのかはわかりませんが、とても面白い実験だなと思いました。
つまり、本当にその人を見極めたい場合は、時間的プレッシャーを与えてはいけないということですね。
プレッシャーを与えてしまうと、殻までしかアクセスできないということですもんね。
いやー、今回も勉強になりました!
まとめ
まー色々と書いてきましたが、結局何が言いたかったかというと、
プレッシャーはよくない
ってことです。
特に時間のプレッシャーはよくないですよねー
めちゃくちゃに焦って、全然うまくいきません。
時間が迫っているかと思うと頭も混乱してきますし、どうしようもなくなってしまいます。
常に冷静でいたいなと思いました。
冷静でいるということは、心の殻の部分での応対になるのでしょうか。
つまり、冷静でいるということは省エネなのでは・・・?
冷静な人間になることにします。
時代は省エネなので。
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